国際研修:平和のために東大生ができること(軍縮ゼミ)

 本講義では,SDG16を中心とした調査,分析,ディスカッションを行う全学ゼミと,カザフスタン(2016),キルギス(2013),トルクメニスタン(2014, 2015, 2017)といった中央アジア・旧ソ連の民主化移行国で,全学ゼミの授業内容を踏まえた国際研修を行っています。国際研修では,現地の国連諸機関のオフィスを訪問してレクチャーを受けたり,現地の学生とともにSDGsの達成に向けた協力について議論したりしています。
 2020年度には,コロナ禍のなかで「カザフ国立大学×東京大学 SDGsワークショップ」をオンラインにて開催,カザフスタン・アルマティ市と遠隔で繋ぎ,カザフ国立大学(the Al-Farabi Kazakh National University)東洋学部のエルラン・アハポフ(Yerlan Akhapov)准教授に「カザフスタンにおけるSDGs:環境問題を中心に」と題してご講演頂きました。また,原特任助教が解題者として登壇しました。【担当:岡田】

セミパラチンスク核実験場で行われた核実験の被害者を慰霊するStronger than Death記念碑の前で現地学生と

国連出版物の翻訳

『軍縮のためのアクション:あなたにもできる10のこと』

国連軍縮部(UNODA)が若者に向けて出版した軍縮に関する活動を呼びかける書籍(Action For Disarmament: 10 Things You Can Do)を,岡田准教授監修のもと,全学ゼミの学生メンバーの手で翻訳したものです。2015年8月に国連大学(東京・渋谷)において,キム・ウォンス国連軍縮担当上級代表代行へ手渡されました。



関連書籍のご案内

『東京大学のアクティブラーニング 教室・オンラインでの授業実施と支援』

・本機構 アクティブラーニング部門 編(2021年3月)
・東京大学出版会
・ISBN: 978-4-13-053093-4


第2章 平和のために東大生ができること
    ――海外研修の準備授業の事例(岡田晃枝)
1. 授業の背景情報
2. 授業の目的・到達目標と構成
3. 授業設計・実施における工夫
4. オンライン化への対応
5. おわりに